皆さんこんにちは!
猫に小判ということわざは、日常会話でもよく耳にする表現でしたが、最近では「ことわざ」を使っている人は意外と少ないかもしれません。
ことわざには、日常生活の知恵や教訓がぎゅっと詰まっています。
今回は、可愛いイラストとともに、このことわざの意味や使い方を楽しく学んでみましょう!
あなたも「無駄な小判」を持っていないか、こっそりチェックしてみてくださいね。
猫に小判の意味とは
「猫に小判」とは、価値のわからない相手に貴重なものを与えても無意味であるという意味のことわざです。
たとえば、猫にどんなに高価な小判(金貨)を見せたところで、猫はそれが何かも分からず、遊び道具にするか、興味を示さないかもしれませんよね。
このように、ありがたみを理解できない相手に価値あるものを与えても、意味がないという教訓が込められています。
また、その価値が必ずしも全員に理解されるとは限らない教訓と、努力や善意が報われない虚しさを表す際にも使われます。
猫に小判の由来と歴史
このことわざの起源は江戸時代にさかのぼります。
現存する最古の使用例は、1687年に刊行された『評判記・野良立役舞台大鏡』に見られます。
当初は「猫に小判を見せたようだ」と直喩で使われていましたが、時代と共に簡潔に「猫に小判」と言う表現が定着しました。
また、江戸後期のいろはかるたでは「ね」の札に「猫に小判」が使われ、全国的に広く知られるようになりました。
猫は当時から庶民に親しまれる動物。
一方で「小判」はお金や富の象徴。
そのギャップを面白おかしく例えたのがこの「猫に小判」なのです。
猫の気まぐれな性格がことわざのニュアンスにぴったりであることから、動物の中でも特に猫が選ばれたと考えられています。
猫に小判の使い方と例文
猫に小判は、価値のある物や情報を受け取る側がそれを理解できない場合に使われます。
以下に具体的な例文をご紹介します。
- 最新機能のスマホを祖父に買ってあげたけど、通話しか使わないなんて猫に小判!
- 高価なワインをプレゼントしたけど、お酒が飲めない彼には猫に小判だった。
- 美術館に連れて行ったけど、全然興味を示さなかった。
まさに猫に小判ね。 - 教授が熱心に最新の研究を語ってくれたが、私には難しすぎて猫に小判状態だった。
このように、他人に対して使うときは若干の批判や落胆のニュアンスが含まれますが、自分に対して使えば謙遜の表現にもなります。
似た意味のことわざ(類義語)
猫に小判と似た意味を持つ日本語のことわざには、以下のようなものがあります。
豚に真珠
馬の耳に念仏
犬に論語

「論語」は、孔子と弟子(でし)たちとの問答を集録した言行録

孔子って誰?

孔子(こうし)は、中国春秋時代の思想家、教育家、政治家で、儒教の創始者だよ。
反対の意味のことわざ(対義語)
- 目から鱗(価値や真実に気づくこと)
- 渡りに船(良いタイミングで役立つこと)
猫に小判の英語表現
英語には、猫に小判に近い意味を持つことわざとして、
“cast pearls before swine” という表現があります。
直訳すると「豚に真珠を投げる」で、「価値のわからない者に貴重なものを与えても無意味」という意味になります。

これはわかるよ。
「豚に真珠」のことだね!
文学や映画などでの使われ方
「猫に小判」という表現は、小説や漫画、映画などの中でもよく使われます。
たとえば、登場人物が高価な物を贈ったのに喜ばれず、がっかりする場面などで自然に使われています。
林真理子さんの小説『最終便に間に合えば』では、高級ワインを無理解な相手に飲まれるのを嫌がる女性が「猫に小判よ」と言うセリフがあります。
このように感情を込めて使われることで、ことわざの持つ皮肉や悔しさがより伝わりやすくなります。
まとめ
価値があっても伝わらないことって、意外とあるんですよね。
でも、「猫に小判」ということわざは、批判の意味ばかりではなく、自分に対して使えば謙遜の表現にもなります。
笑顔と共に謙遜の意味で使えれば、場の空気も和らぎそうですよね♪
使い方に注意しながら、場面に応じてうまく活用してくださいね。
次回は、可愛く見せて実は…な「猫をかぶる」についてご紹介します。どうぞお楽しみに!

この記事はきりんツールのAIによるキーワードリサーチを使用しています。
記事内の吹き出しの猫は我が家の飼い猫、イラストはAI画像です。

良かったら遊びに来てね!
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