こんにちは、猫好きの皆さん。
前回は猫同士の舐め合い行動で「優位な猫が他の猫に毛づくろいをする」傾向がある理由をお話ししました。
今回はそんな、アログルーミングの後に起こる行動について、詳しく解説していきます。
猫同士で仲良く毛づくろいをしていたのに、突然「バシッ!」と猫パンチが飛んだり、「カプッ」と噛みついたりすること、ありませんか?
仲が良いのか、悪いのか…
見極めるためにも、ぜひ最後までご覧くださいね。
前回のアログルーミングの記事はコチラです♪

舐められていた猫が反撃するケース
このパターンでは、毛づくろいされていた側が「もういいよ!」「もうやめて!」という拒否のサインとなって反撃することが多いです。
・舐め方がしつこすぎて不快になった。
・気持ちよくしてもらっていたけど、ある瞬間にイラッとしてしまった。
・毛づくろいに長く付き合いすぎて疲れた、もうやめたい。
・相手の匂いがしつこくつくのが嫌。
関係性が悪いというよりは、ちょっとした行き違いのようなものです。
我が家の猫もリクがしつこくしてソラに嫌がられています…
仲が悪いとは限りませんが、「力関係のバランス」が揺らいでいる可能性があります。
舐めていた猫が突然噛みつく・叩くケース
一方、舐めていた猫の方が突然攻撃的になる場合もあります。
この場合、「優位を示す」「遊びに発展」「イラつき」など複数の意味があり、飼い主が冷静に見極める必要があります。
支配の強調・マウンティング的行動
支配的な意味で、相手に「釘を刺す」ような行動です。
「俺のほうが上なんだからな」と、念押しのように軽く噛むことがあります。

まるで猫界のジャイアンみたいだな。
じゃれている・遊びに発展
最初は毛づくろいでも、途中からじゃれ合いモードに移行することも♪
特に若い猫や兄弟猫に多く、仲が良い場合が多く微笑ましいですね。
相手の反応に苛立って
じっとしてくれない、逃げようとする、抵抗するなどの行動に対して、苛立って噛んだり叩いたりする場合があります。

受け入れてくれないと怒っちゃうの分かるなぁ。

そんな気分じゃない時もあるんだよ。
仲良しサイン?それとも要注意?見分け方
【良好な例】
・お互いに舐め合っている(相互グルーミング)
・雰囲気が終始穏やか
・ゴロゴロと喉を鳴らしている
・毛づくろいの後に一緒にくっついて寝るなど、関係が安定している
【注意が必要な例】
・いつも一方的に同じ猫だけが舐められている
・舐めた後に猫パンチや噛みつきが毎回起こる
・舐められている猫が嫌がって逃げてしまう
・舐めすぎて脱毛や赤みが出ているなど、身体に異変がある
こうしたケースでは、猫同士の力関係にストレスがかかっていたり、一方が不満を抱えていたりする可能性があります。
飼い主を舐めるのとは何が違うの?
猫が飼い主を舐める行動と、猫同士のアログルーミングには、いくつかの明確な違いがあります。
目的と感情
👩:飼い主を舐める場合は、主に愛情表現や甘え、または「何かしてほしい」という要求を伝えるための行動です。
猫にとっては信頼や親しみを表す、ごく純粋な気持ちからのスキンシップです。
🐱:猫同士のアログルーミングは、愛情だけでなく、社会的な関係性の調整や序列の確認といった、より複雑な意味合いを持ちます。
猫社会における「この関係でいこうね」という合意や確認のようなものであり、感情だけでなく駆け引きや戦略が含まれていることもあります。
攻撃性
👩:飼い主に対しては、ほとんどの場合で攻撃的な行動は見られず、優しい舐め方をします。
🐱:猫同士のアログルーミングの約35%には攻撃的な行動が伴うとされており、特に舐めたあとに猫パンチや噛みつきが見られることもあります。
力関係
👩:飼い主との関係では、猫が少し上に立っているつもりでも、基本的には対等に近い関係として振る舞います。
🐱:猫同士のアログルーミングでは明確に上下関係が現れ、舐める側が上位、舐められる側が下位になる傾向が強いです。
タイミング
👩:飼い主への舐め行動は、リラックスしているときや、甘えたいタイミングでよく見られます。
🐱:猫同士のアログルーミングは緊張緩和や挨拶、序列調整といった社会的な場面で行われます。
このように、同じ“舐める”行動でも、相手によってまったく異なる意味を持っているのが猫の面白いところですね。
飼い主にできること
猫たちの様子を日常的に観察し、小さな変化にも気づけると良いですね。
あまりにしつこく舐め続ける猫には注意を向け、必要に応じて介入するのも必要かも知れません。
ただし、叱るのはNGです。
猫は理由がわからず混乱したり、逆にストレスを抱えてしまうこともあります。
代わりに、気をそらす方法を使いましょう。
たとえば、おもちゃで軽く遊びに誘ったり、声をかけて撫でたり…
舐められていた猫が逃げたら、舐めていた猫を抱き上げて、追いかけないようの場所へ移動させ、優しくスキンシップを取るのも良いですね♪
ここで注意すべき点は、構ってあげるのは、舐めている方の猫だということです。
しつこく舐める行動は、「退屈」や「不安」などの感情の表れである場合も多いため、気を引くきっかけを与えてあげることで満たされ、舐め行動が減ることがあります。
特に多頭飼いの場合、アログルーミングの様子を観察することで、猫たちの関係性やストレスのサインを早めに察知できるようになります。
まとめ
アログルーミングの後に突然起こる猫パンチや噛みつき――その背景には、猫たちの微妙な感情や力関係の変化があります。
それが「ちょっとした遊びの延長」なのか、「もうやめて」のサインなのかを見極めるには、日ごろの猫たちのやり取りや、個々の性格を理解しておくことがとても大切ですね。
アログルーミングは、猫たちにとって必要不可欠なコミュニケーション手段。
だからこそ、その一つひとつのやりとりを丁寧に観察し、猫の気持ちに寄り添ってあげることが、飼い主としての優しさでもあります。
「仲良しサインのその先」にある、猫たちの繊細な心理と社会性。
ぜひこれからもじっくり観察して、猫たちとの絆をもっと深めていきましょう。
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この記事はきりんツールのAIによるキーワードリサーチを使用しています。
記事内のリアル猫は我が家の飼い猫、イラストはAI画像です。
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