猫の手も借りたいほど忙しい!忙しさの極みを表す:ことわざの意味と例文・類語まとめ

慣用句・諺

皆さんこんにちは!
「猫の手も借りたい」って、どれだけ忙しいの!?と思わず笑ってしまうこのことば、実は江戸時代から使われているんです。

なんで“猫の手”なんでしょう?
今回はこの面白くてちょっぴり切実なことわざの意味と使い方を、やさしく解説していきます。

ことわざ「猫の手も借りたい」の意味と由来背景

猫の手も借りたい」とは、あまりにも忙しくて人手が足りず、「誰でもいいから手伝ってほしい」という状況を表すことわざです。

普段は手助けにならないような存在にまで頼りたいほど切羽詰まっている様子を意味します。

例えば仕事や家事でやることが山積みのときに、「猫の手も借りたいほど忙しいよ!」というように使われます。

では、なぜ「猫」の手なのでしょうか?
これは
猫が一般に人間の役に立たない存在の象徴だからです。

猫はマイペースでのんびり寝ているイメージが強く、犬のように訓練して手伝ってもらうのも難しい動物ですよね。

そんな「役に立たなそうな猫」であっても借りたいほど切実だ、というニュアンスを込めて「猫の手も借りたい」と言うようになったのです。

猫からすれば「失礼ニャ!」と怒られそうですが、それほどまでに追い詰められた忙しさをユーモラスに表現した慣用句なのです。

ことわざの由来と歴史的背景

「猫の手も借りたい」という表現の由来には諸説ありますが、一般には江戸時代の浄瑠璃の中で使われたのが起源とされています。

近松門左衛門が1724年に発表した浄瑠璃作品『関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)』の中に、「上から下までお目出度(めでた)と、猫の手も借りたい忙しさ」という一節があります。

このセリフで、おめでたい行事に追われて猫の手も借りたいほどの忙しさだと表現されており、これが現在のことわざの元になったと言われます。

つまり江戸時代にはすでにこの表現が使われ、人々に忙しさを伝えるインパクトのあるフレーズとして認知されていたわけですね。

リク
リク

いつでもお手伝いしてあげるのに…

歴史をさらにひも解くと、明治時代までは「犬の手も借りたい」という言い方も存在したという指摘もあります。

昔の日本では犬は番犬や猟犬として人間の役に立つ場面が多かったため、「犬の手」であれば多少は助けになるという感覚もあったようです。

しかしその後、大正時代以降になると次第に「猫の手」の表現が主流になりました。
やはり猫のほうが「いても役に立たない存在」として適任だったのでしょう。

リク
リク

でも、忙しい時ほど、僕の癒しが必要でしょ?

こうした背景から、現代では忙しさを強調する慣用句として「猫の手も借りたい」が定着したのです。

「猫の手も借りたい」の実際の使い方

実際の会話や文章でも、「猫の手も借りたい」は忙しさを強調する定番フレーズとして使われます。

以下に具体的な例文を挙げてみましょう。

  • ビジネスシーンの例
    「年度末は決算業務で社員全員が残業続きです。
    猫の手も借りたい状況とはまさにこのことでしょう。」
    (会社で人手不足による猛烈な忙しさを嘆いている場面)

  • 日常会話の例
    「明日引っ越しなのに準備が終わっていなくて大慌てよ。
    もう
    猫の手も借りたいくらい忙しいわ!」
    (引っ越し作業に追われて家族にぼやいている場面)

このように、「猫の手も借りたい」は「とにかく助けが欲しい!」という切実さを込めて使われます。

ただし注意したいのは、目の前で手伝ってくれる人に対して使うと失礼になる場合があることです。

たとえば実際に同僚や友人が助けに来てくれたときに、
「いや~君が来てくれて助かるよ、まさに猫の手も借りたいところだった!」
と言うと、相手を「役に立たない猫」に例えてしまうニュアンスになりかねませんね。

「猫の手も借りたい」=「役立たずの手でもいいから借りたい」という意味ですので、協力者がいる場面では使わず、あくまで誰も助けがいない状況で独り言的に使うのが無難です。

漫画・小説・映画などでの「猫の手も借りたい」の使われ方

このことわざは日常会話だけでなく、漫画やアニメ、ドラマ、小説の中でも登場します。
忙しさをコミカルに描写したい場面でキャラクターに言わせる定番フレーズだからでしょうね。

例えば、国民的アニメ『ドラえもん』には「ネコの手もかりたい」というタイトルのエピソードがあります。

リク
リク

ドラえもんのポケット、ほしいなぁ〜

のび太が宿題や用事に追われ「猫の手も借りたいよ~!」と泣きつくと、ネコ型ロボットのドラえもんがユニークなひみつ道具で手助けしてくれる…という展開で、この慣用句をタイトル通りに活かしたお話になっています。

ソラ
ソラ

ドラ先輩、ミミ無いけど猫なんだね。

リク
リク

そうだよ。耳はネズミに齧られたらしいよぉ。

また、現代を舞台にしたテレビドラマでも、年末の忙しい大掃除のシーンなどでお母さんが子供達に「今日は猫の手も借りたいくらいだ!」と声をかけ、皆がバタバタ走り回る――といった描写がよく見られます。

読み物や映像作品の中でこのフレーズが出てくると、そのシーンの慌ただしさが一瞬で伝わりますね。

関連語や似た表現の紹介

「猫の手も借りたい」と似た意味を持つ日本語の表現もいくつかあります。
忙しさや人手不足を表す際には、場面に応じて次のような言い方を使うこともできます。

  • 手が足りない(てがたりない)
    文字通り「作業する手が足りていない」状態を指し、人手不足で忙しい様子を表します。
    例:「注文が殺到して手が足りないので、アルバイトを急募した。」

  • てんてこ舞い(てんてこまい)
    忙しすぎてあちこち駆け回り、落ち着かずに大わらわになっている様子を表す口語表現です。
    例:「新製品リリース前で営業も事務もてんてこ舞いだ。」

  • 目が回るほど忙しい(めがまわるほどいそがしい)
    あまりの忙しさに目が回ってしまうという表現で、非常な多忙を強調します。
    例:「年度末は目が回るほど忙しいが、嬉しい悲鳴でもある。」

このほかにも「東奔西走(とうほんせいそう)」(東に西に走り回ること)や「身を粉にする」(粉々になるほど体を使って働くこと)のように、忙しさや奮闘ぶりを表す熟語・ことわざがあります。

状況に応じてこうした表現を使い分けると、語彙に豊かさが出て表現力がアップしますね。

まとめ

忙しいときに使える便利な表現「猫の手も借りたい」について、意味や由来、使い方から関連表現までご紹介しました。

ユーモアを交えつつ忙しさをアピールできるこのことわざ、ぜひ覚えておいて、自分が大忙しのときに上手に使ってみてください

きっと周囲に今の状況が伝わり、「そんなに忙しいのか、手伝うよ!」と言ってもらえる…かもしれませんよ。

猫ちゃんには期待せず、人間の助っ人を呼び込みたいですね(笑)。

リク
リク

最後まで失礼だな!

この記事はきりんツールのAIによるキーワードリサーチを使用しています。
記事内の吹き出しの猫は我が家の飼い猫、イラストはAI画像です。

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ソラ
ソラ

良かったら遊びに来てね!

猫に関することわざは、他にもたくさんあります。
次回は「くるくる変わる「猫の目」についてご紹介しますので、ぜひご覧くださいね♪

 

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